9月に長崎県に旅行に行った際、佐世保市にあるハウステンボス(Huis Ten Bosch)内で、『アニーおばさんの「フォンダンショコラ」』というスィーツを購入しました。
お店のディスプレイを見て、あまりに美味しそうだったので、即購入したんです!(苦笑)
ここでちょっと気になったのが、「フォンダンショコラ」の定義。
名称の意味と、どのようなお菓子が「フォンダンショコラ」なのかを知りたくなりました。
まず、名称についてですが、語源のフランス語での正式名称は「fondant au chocolat」。ですから、フランス語表記に忠実に読めば「フォンダン・オ・ショコラ」となります。
ちなみに、フランス語の「au」は前置詞です。
これが、日本語で言いやすいように、前置詞を省略して「フォンダンショコラ」となったようです。
意味に関してですが、ショコラがチョコレートという意味なのは知っていましたが、「フォンダン」ってどういう意味なのでしょうか?
「フォンダン」とは、フランス語の「fondant」で、コトバンクのポケットプログレッシブ仏和・和仏辞典 第3版(仏和の部)によると、以下のような意味となっています。
[形容詞]
溶ける;(口の中で)とろける;柔らかい.[男性名詞]
フォンダン(糖衣をかけたボンボン;中身がとろりとしたチョコレートケーキ);融剤,媒溶剤.参考資料:コトバンク
なるほど。
ということは、「フォンダンショコラ」の基本的な意味は「とろけるような柔らかいチョコレート」になりますね。
では、フォンダンショコラとは、何をもってフォンダンショコラと呼べるのでしょうか?
ウィキペディア(Wikipedia)によると、以下のように記されています。
概要
小麦粉、バター、鶏卵、溶かしたチョコレートを混ぜて焼くだけという簡単な菓子であるが、中心部まで焼ききらずに作るので、中心部がとろっとしたクリーム状になっているのが特徴である。同時に中心部がクリーム状になっていることが最大の魅力ともなっている。
参考文献: Wikipedia
そして、フォンダンショコラの一般的なイメージとしては、中からチョコレートがクリーム状に出てくるような画像が表示されています。
では、本場フランスでは、フォンダンショコラとはどのように認識されているのか、「フランス版ヤフー」で検索してみました。
こちらが、「fondant au chocolat 検索結果」です。
検索結果の1ページ目にある「fondant au chocolat images」にアクセスすると、Wikipediaで「一般的なイメージ」として表示されているタイプだけではなく、『アニーおばさんの「フォンダンショコラ」』のようなタイプも含め、多様なバリエーションが表示されています。
ウィキペディアをさらに読んでみると、以下のような情報もあります。
類似するチョコレートケーキ
一般的なイメージのフォンダン・オ・ショコラ使用する材料は同じで、調理法も同じであり、レシピによってフォンダン・オ・ショコラ、ガトー・オ・ショコラ、モワルー・オ・ショコラの呼び名が変わる。
*ガトー・オ・ショコラ(Gâteau au chocolat)
フォンダン・オ・ショコラよりも粉が多く、食感はバターケーキに近い。*モワルー・オ・ショコラ(Moelleux au chocolat)
「モワルー」は「やわらかいもの」の意。フォンダン・オ・ショコラよりも柔らかいものと言われることもあるが、フォンダン・オ・ショコラとの境界は明確ではない。参考文献:Wikipedia
つまり、フォンダンショコラとは、「小麦粉、バター、鶏卵、溶かしたチョコレートを混ぜて焼くが、中心部まで焼ききらずに作る」という調理法は原則のようです。
そして、本場フランス版ヤフーでの「fondant au chocolat images」が示す通り、絶対唯一の型があるわけではなく、中心部がクリーム状のタイプや、中がしっとりしたタイプなど、フォンダンショコラには幾つかのバリエーションがあり、なおかつ、類似するチョコレートケーキと特徴がオーバーラップする部分があることがわかります!
さて、実際に購入したフォンダンショコラを食べてみました。
箱から出して、開封します。
ナイフを入れてカットしてみると、全体的に柔らかい感触です。
お皿に盛ると、もう美味しさが見てわかる感じです。
実際に食べてみると、食感はしっとり柔らかく、味は甘さ控え目で、濃厚なチョコレートの芳醇な味と表現するべきでしょうか!
何とも味わい深いんですよねぇ!
この美味しさなら、バレンタインデーなど、特別な日に特別な人への特別な贈り物として最適です!
「フォンダンショコラとは?」という問いに答えが見つかって、後は美味しくいただくだけですね!
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