季節ごとに旬な食材があり、また特定の季節に特定の物を食べる食文化があります。

日本には、暑い夏の「土用の丑の日(どようのうしのひ)に鰻(うなぎ)を食べる」という一つの食文化がありますね。

土用の丑の日にうなぎを食べるという日本独特の食文化の由来には、諸説あるようです。

この由来に関しては、「ウィキペディア」を参考にしました。

 

最も古い資料としては、奈良時代(710年~794年)の和歌集「万葉集」に、「暑い時期を乗り切るために、栄養価の高いウナギを食べる」という習慣が記されているとのこと。

「夏痩せによしと云ふ物ぞ うなぎ取り召せ」という一文で、文意は「夏痩せにはうなぎを食べるといい」となります。

 

また、土用の丑の日にうなぎを食べるのは、1772年から1788年の頃からの風習であると、文政5年(1822年~1823年)当時の話題を集めた『明和誌』(青山白峰著)という書物に記されているようです。

 

世間一般的には、「平賀源内説」が通説として知られています。平賀源内(1728年~1780年)とは、江戸時代中期の蘭学者、医者、発明家。

ウィキペディアでは、「平賀源内説」は以下のように記されています。

商売がうまく行かない鰻屋(知り合いの鰻屋というパターンもある)が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の元に相談に赴いた。源内は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着した

 

こうやって見てみると、約1,300年も昔の奈良時代には、既に、暑い夏に栄養価の高いうなぎを食べるという考え方があり、江戸時代中期には、土用の丑の日にうなぎを食べる風習があったという事が、文献から証明されているのですね。

一般的には最も知られている「平賀源内説」については、この説を裏付ける文献や書物は未だ発見されていないようです。

 

土用の丑の日にうなぎを食べる由来、私のような外国人にとっては、凄く興味深いですね。

奈良時代に、うなぎが栄養価の高い食材であると気が付いていた人がいたというのは非常に驚きです。

 

食品の栄養素とカロリー計算を専門に公開しているサイト「カロリーSlism」では、うなぎの栄養成分が一目でわかります。

うなぎの栄養の主要成分には、ビタミン群とミネラルが非常に豊富に含まれています。

魚特有の良質なたんぱく質に加えて、ビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンD、ビタミンEが豊富で、ミネラルでも亜鉛、カルシウム、さらに脂質の部分にはDHA、EPAも豊富に含まれ、栄養価が高く優れた健康食品であることがわかります。

 

高温多湿の日本の夏は、食欲が減退して、体力が落ちてしまいがち。

そこで、栄養価の高い鰻(うなぎ)を食べることにより体力を維持するって、1,000年以上昔からの日本人の知恵だったのですね!

さて、2022年の土用の丑の日はいつかといえば、7月23日(土/一の丑)8月4日(木/二の丑)の2回。

参考までに、2023年以降は以下の通り。

2023年7月30日(日)
2024年7月24日(水/一の丑)・8月5日(月/二の丑)
2025年7月19日(土)

うなぎは、夏の土用の丑の日に限らず、6月の父の日の贈答用としても需要が高くなります。

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