新型コロナウイルスに感染した場合の症状の一つとして、血液中の酸素が低下する低酸素血症、そして、それが進行すれば呼吸不全に陥ってしまいます。
血液中の酸素（酸素飽和度）が正常値かを、家庭でも知ることのできる医療機器が「パルスオキシメーター」です。
パルスオキシメーターとは、指にはさむだけで、動脈血中の酸素飽和度や脈拍数を測定できる医療機器。
医療機関で、看護師が血圧を測る際などに、指を挟んでくれる洗濯バサミのような機器がパルスオキシメーターです。
パルスオキシメーターは、酸素飽和度（SpO2）の値を参考にできる点で、新型コロナウイルス陽性者の容態を把握するために非常に有効です。
一般に、酸素飽和度（SpO2）の正常値は、安静時で95％または96%以上とされています。健康な成人の正常値なら98％前後が目安です。
90%以上95%未満になると要注意。
90%未満になれば、明らかに血液中の酸素が低下しており、すぐに何らかの医療的な対処が必要となります。こうなると、コロナの症状が進行している可能性が高くなります。
これまでは、医療機関でしか使用されていなかったパルスオキシメーターが、新型コロナウイルスの影響で、一般の人も購入するようになり、市場では品薄状態となっています。
そこで、パルスオキシメーターを購入すれば、正しい測り方を理解しておく事が大切です。以下のような状態で測定すると、誤作動を起こすことがあります。
・測定部に指が正常に装着されていない。
・激しい体動がある。
・パルスオキシメーターに圧力をかけている。
・パルスオキシメーターを強く握っている。
・腕や指を圧迫して血流が不足している。
・手足を加圧している。
・強い貧血。
・指先が冷えている。
・爪にマニュキュアなどをしている。
・周辺の強い光（照明・日光など）が差し込んでいる。
・他の電子機器や医療機器を近くで使用している。
上記のような状態を避け、正しい測り方で使用しましょう。
現在のパルスオキシメーターは、正確な測定が可能な機種が、10,000円以下のようなお手頃価格で購入することができます。
おすすめは、以下のような基準を参考にしてみて下さい。
＊国内工場で生産された日本製：
＊医療機器認証品：
＊異常値をアラームで知らせてくれる：
新型コロナウイルスは、容態が急に悪化することで知られています。
普段の生活で、または、陽性判明後の自宅待機などで、呼吸器系などに小さな異変を感じたら、念のため、パルスオキシメーターで酸素飽和度（SpO2）が正常値（95％以上）なのかを確認してみることをおすすめします。
パルスオキシメーター
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