「スポーツドリンクには砂糖が多く含まれているので、糖分過多に注意!」
一般的に、500mlのスポーツドリンクには、3gのスティック・シュガー10本分前後の砂糖が入っているようです。
健康志向の方やダイエット中の方のように、砂糖を控えている方にとっては、この情報はちょっとショッキングだと思います。
しかし、だからと言って、スポーツドリンクは水分補給として要注意だと結論付けるのは、いささか短絡的です。
理由は、スポーツドリンクは、その名の通り、スポーツをしている時、または真夏の熱中症予防対策など、一定時間内に大量の発汗時、または大量の発汗が起こる前にスポーツドリンクでの水分補給が推奨されるという前提と用途があるからです。
大量に汗をかく場合、素早く効率的な水分補給が必要です。
そして、効率的な水分補給に不可欠なのが、実は「糖分」なのです。
大塚製薬の公式サイト「大塚製薬 効率的な水分補給」というページには、効率的な水分補給について、以下のような記述があります。
糖を含んだ飲料が推奨される理由としては、腸管での水分吸収を促進することが挙げられます。主要な糖であるブドウ糖は、腸管内でナトリウムが同時にあると速やかに吸収されます。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されるというのがそのメカニズムです。
つまり、水分吸収を促進しているのは糖分だったのです。
また、大塚製薬の公式サイト「大塚製薬 失った水分補給の方法」というページには、スポーツをする場合の水分補給のポイントとして、以下のように記されています。
運動時の水分補給のポイントは4つ。日頃から適切な水分補給のできる環境をつくり、ベストパフォーマンスを目指しましょう!
1 こまめに(1回200~250ml)回数を分けて(1時間に2~4回)
2 少し冷たい(5~15℃)もの
3ナトリウム濃度(40~80mg/100ml)
※塩分濃度0.1~0.2%
4糖質濃度(4~8%程度)
※ぶどう糖+果糖(または砂糖)の入ったもの
※1時間以上運動をする場合
ここでも、「ぶどう糖+果糖(または砂糖)の入ったもの」として「1時間以上運動をする場合」との特記事項があります。
ですから、スポーツドリンクでの水分補給は、部屋の中にいる時の水分補給を想定したものではなく、あくまでも運動時や熱中症対策といった大量の発汗時に推奨されたものであることがわかります。
スポーツドリンクの糖分は水分吸収を促進させる為に配合されているので、運動をして汗を流す場合や熱中症対策のような用途ならば、糖分は過度に心配する必要は無いことがわかります。(注意して欲しいのは、炭酸入りの清涼飲料水などのソーダ類は、効率的な水分補給には不適切です。)
また、スポーツドリンクには、汗で失われるナトリウム(塩分)なども配合されているので、単純に水だけよりも、血液のナトリウム濃度も正常に保つことが可能です。
我が家では、夫がテニスをするので、ポカリスエットの粉末は必需品です。
大量に汗をかく事が予想される場合は、スポーツドリンクで水分補給を心がけましょう!
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