一般的なコロナ対策といえば、マスク、手洗い、アルコール消毒、うがい、といったところかな。
この中で、うがいはうがいでも、「鼻うがい」をコロナ対策として効果が期待されているそうです。
「鼻うがい」は、文字通り、鼻腔から咽頭にかけての洗浄です。
これがなぜコロナ対策として期待されているのか、私にも理解できました。
新型コロナウイルスが鼻から体内に侵入した場合、最初に接触する部位は喉(のど/咽頭)の粘膜です。正確には、鼻腔に近い上咽頭です。
新型コロナウイルスの潜伏期間は約5日間前後。ウイルスが体内に侵入してから感染が成立するまでの期間と考えて下さい。
ウイルスが上咽頭の粘膜に取り付いて細胞内に取り込まれると、感染が成立します。細胞内に侵入したコロナウイルスは、RNAという遺伝物質を注入し、瞬く間に増殖していくそうです。
インフルエンザの潜伏期間が約1~2日間であることと比較すると、新型コロナウイルスの潜伏期間は比較的長いため、感染が成立するまでに約5日程の時間があることになります。
その間に、1日1~2回の「鼻うがい」で鼻腔から上咽頭を洗い流せば、感染は成立しないという仮説が成り立ちます。
コロナ対策としての鼻うがいは、このような仮説が基になっているわけです。
しかしながら、現時点では、鼻うがいが新型コロナの感染予防に効果があるという研究結果は存在せず、理論上の仮説に過ぎません。
治療薬やワクチンが開発されるまでは、理論上可能な限りの予防対策を追及したいのが多くの人の切実な願いではないでしょうか。
鼻うがいくらいなら、やってみて損はありません。
幸い、市販の鼻うがい器具や洗浄液は、ドラッグストアやネット通販でも購入することができます。
鼻うがいの洗浄液は体液に近い塩化ナトリウムなので、鼻が痛く感じ難い成分なのだそうです。
新型コロナウイルスの感染予防が、マスクと手洗いだけでは、ちょっと心細いのが正直なところ。
鼻うがいは、試してみる価値はありそうです。
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